子供が野菜嫌いなわけ
苦い、辛い、渋い、酸っぱい、臭い
子供は、この苦い、辛い、渋い、酸っぱい、臭いのが嫌いです。
人にも寄りますが、大人は、これらを好んで食べます。
なぜでしょうか?
この、苦い、辛い、渋い、酸っぱい、臭い成分は、虫や鳥獣類に食べられないようにするための防御機能で抗酸化物質でできています。
植物が繁殖するためには、生育途中で食べられては困りますから、苦い、辛い、渋い、酸っぱい、臭いを使って防御します。
ただし、生育が進み成熟すると繁殖のためにより離れた場所に種子を運ばなければなりません。
そこで、成熟とともに苦い、辛い、渋い、酸っぱい味からこんどは食べやすい甘い味に変化して虫や鳥獣に食べてもらい、種子を遠くに飛んでもらいます。
子供は本能的にこの、苦い、辛い、渋い、酸っぱい、臭い成分は体に悪いと思うため、熟していない野菜は植物の狙い通りに嫌いなわけです。
そこで、一工夫!
柑橘系のフルーツ、例えば「はっさく」を半分に切って絞り、ドレッシングの代わりにベビーリーフやキャベツの千切りの上にたっぷり掛けると程よい酸味が塩分の代わりとなり野菜が美味しくいただけます。
また、買ってきたイチゴの酸味が強かった場合は、それを市販のドレッシングと一緒にミキサーに掛け混ぜればイチゴの酸味は隠れて、ほんのりとイチゴの甘みのするドレッシングができあがります。
これを野菜にかければ、お子さんでもサラダをおいしくいただけます。
子供のころは体内に発生した活性酸素を除去するための抗酸化物質を自分の体内で作り出せますが、20歳過ぎると年齢の経過とともに抗酸化物質を作り出す能力がどんどん低下します。
大人になると味覚が変わり、この苦い、辛い、渋い、酸っぱい、臭いを好んで食べるようになります。それは、知らず知らず体が抗酸化物質を欲していることのあらわれと言えましょう。