活性酸素とは|やさいでだんらん

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活性酸素とは

ちょっと難しいお話しになりますが、活性酸素は酸素分子内の電子の移動などでより酸化力が強く反応性の高い化合物に変化した物質の総称のことを言います。

この活性酸素は、その高い酸化力を使って外部から入り込んできた異物を退治する働きをするので必要なのですが、過剰な活性酸素は、体の正常な細胞に強い影響を与えてしまいます。
過剰な活性酸素は早急に取り除く必要があるのです。

体内で発生する活性酸素

人が呼吸により取り込んだ酸素のうち約2割が体内で活性酸素になると言われています。

体内で発生する活性酸素には、スーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド)過酸化水素ヒドロキシラジカル一重項酸素、一酸化窒素、ペルオキシナイトライトなどがあります。

どうして体内の活性酸素が増えるの?

活性酸素の増加の原因のイラスト

体内で発生した活性酸素は、以下の影響で増加することが分かっています。

「ストレス」、「激しい運動」
「紫外線」、「食品添加物」
「飲酒」、「喫煙」
「排気ガス」、「大気汚染物質」
「放射線」、「電磁波」
これらの体の細胞にダメージを与える要因から細胞を守ろうとする働きが活性酸素を増やします。

では、どうすれば過剰に発生した活性酸素を取り除くことができるのでしょうか? 次ページをご覧ください。

■ 用語

ヒドロキシルラジカル (hydroxyl radical):
活性酸素のなかでは最も反応性が高く、また最も酸化力が強い物質です。
糖質やタンパク質や脂質などあらゆる物質と反応します。
ヒドロキシルラジカルを取り除く抗酸化物質には、ベータカロチン、ビタミンE、尿酸、リノール酸、システイン、フラボノイド、グルタチオンなどがあります。
ラジカル (radical):
不対電子という不安定な状態の電子をもつ原子、分子やイオンの総称です。
過酸化水素:
H202で表される化合物で、水溶液は酸化剤・殺菌剤・漂白剤として利用されています。
人体内ではエネルギー代謝の際に細胞内に過酸化水素が発生します。
過酸化水素は、脂肪酸、生体膜、DNA等を酸化損傷させる人体に有害な物質のため迅速な消去が必要です。
一重項酸素 (いちじゅうこうさんそ):
不対電子は持ちませんが、電子の偏りにより強力な酸化力を持つ物質です。
スーパーオキシド (superoxide):
酸素分子に電子が一つ入った状態の物質で、体内での発生量が多いです。
ペルオキシナイトライト (peroxynitrite):
体内でスーパーオキシドと一酸化窒素の反応によって発生します。
スーパーオキシドより強い酸化力を持っています。
抗酸化物質:
活性酸素を除去する能力のことを抗酸化能と呼びます。
そして、抗酸化能を有する物質のことを抗酸化物質と呼びます。